洋05−93

「スピーシーズ3/禁断の種」
                   

                2005(平成17)年6月18日鑑賞<ホクテンザ2>

監督:ブラッド・ターナー
ディーン/ロビン・ダン
サラ/サニー・メイブリー
アボット教授/ロバート・ナッパー
アメリア/アメリア・クック
ヘイスティングス/J.P.ピトック
ワサック/マイケル・ウォーレン
ターナー博士/クリストファー・ニーム
イヴ/ナターシャ・ヘンストリッジ
日本ヘラルド映画配給・2004年・アメリカ映画・113分

<スピーシーズとは?>
 スピーシーズとは、地球外の謎の生命体から送られてきたDNA配列をもとに、地球の科学者たちがつくり出したもので、人間のDNAと混合させた新たなる種のこと。そしてここから生まれたのが「エイリアン」というわけだ。『スピーシーズ/種の起源』(95年)で、その初代スピーシーズはシルと名付けられた。美しく成長したシルを、初代美女スピーシーズとしてナターシャ・ヘンストリッジが演じたことによって、この映画は大ヒットした。第1作のヒットに気をよくしてつくられた『スピーシーズ2』(98年)では、シルの細胞から誕生したクローンのイヴ(イヴもナターシャ・ヘンストリッジが演じた)が新たな主役に・・・。そして第3作『スピーシーズ3/禁断の種』では、瀕死の重傷を負ったイヴから、その遺伝子を受け継いだサラが誕生。美しく成長したサラを演ずるのは、2代目美女スピーシーズ女優となったサニー・メイブリー。こんな美女エイリアンだったら、男は誰でもイチコロ・・・?

<この映画の見どころはサラ!>
 この『スピーシーズ3/禁断の種』の見どころは、何といっても2代目エイリアンであるサラことサニー・メイブリーの魅力。生まれたばかりのサラを引き取り、エイリアンの純血種を創造することに情熱を燃やすアボット教授(ロバート・ナッパー)は、一定の距離を保ちながらこの美しく成長したエイリアンと接していたが、そんな事情のわからない世の男性諸氏はそうはいかないのは当然。そのうえサラも、本能の赴くままに適合者と交配して種を残そうとしているのだから、その行動はかなり挑発的・・・?その第1の犠牲者はアボット教授の同僚教授。アボット教授の研究室を訪れたこの教授は、全裸で迫ってくるサラの誘惑(?)に負けてついちょっかいを出したため、無残な結果に・・・。しかし、こりゃちょっとかわいそう・・・?

<純血種と混合種>
 スピーシーズの純血種であるイヴが生んだ子供のサラは、当然純血種。そしてアボット教授はその純血種のサラの卵子からさらに新たな純血種を生み出そうと研究を続けていた。そんな話からは、純血種がいればその反面としての混合種がいるのも当然ということになる。こういう話を人間の社会にそのままあてはめたのがナチス・ヒトラー。すなわちドイツ民族の純血性・優秀性とかユダヤ人種の絶滅という発想がそれで、非常にコワイもの。生物学的にみれば、普通は純血種よりも混合種の方が強くたくましいはずだと私は思うのだが、この映画では、純血種に比べて混合種はきわめて抵抗力が弱く、絶滅寸前になっているらしい。純血種のサラは美人だから観ていて気持がいいのだが、混合種の連中(?)はどれも薄気味悪いもの・・・。

<エイリアンもハンサムな男は好き・・・?>
 純血のエイリアンであるサラは成熟するや本能的に生殖(交尾)のために男を求めていたが、なかなか気に入る(?)男にめぐり合わなかった様子。そんな中でサラがめぐり合ったのがディーン(ロビン・ダン)。ディーンは、アボット教授が自分の研究を手助けしてもらうために引き抜いた優秀な学生。彼が大学での研究資金を打ち切られて困っていたことに目をつけたアボット教授が実情を説明のうえ、うまくスカウトしたわけだ。このディーンはアボット教授からの忠告を守って、サラとは一定の距離をあけて接していたが、そんなディーンを気に入った(?)サラは、自らディーンに対して積極的にアプローチ。さてディーンは・・・?

<女性混合種のアメリアは?>
 もっとも、混合種にもすごい美人がいた。それがアメリア(アメリア・クック)。アメリアはインターネットを通じて男を誘惑して純血種のサラに近づこうとしていたが、これに見事ひっかかったのがディーンと同室で生活している友人。やはり男は美人に弱いもの・・・?彼は密かに見たディーンのノートに書かれていたサラの情報をアメリアに伝えたから、アメリアはこれを信用し積極的にアプローチしてきた。アメリアから「ご褒美」をもらえると思って楽しみにしていた彼は、その結果、恐ろしいことに・・・?

<アメリカで劇場公開見送り、ってホント・・・?>
 パンフレットによると、「アメリカ本国では、エロティックで過激なバイオレンス描写によって劇場公開は見送られてしまったが、目の肥えた日本の映画ファンのために、世界初となる特別限定の劇場公開が決定した」とのこと。しかしこれってホント・・・?この程度(?)のエロティックさやこの程度のバイオレンス描写の過激さによって、アメリカで上映禁止になるとは到底考えられないが・・・?

<スピーシーズ4は・・・?>
 この『スピーシーズ』シリーズの根本的なテーマは、宇宙の未知なる存在=エイリアン(?)のDNAと人間のDNAをうまく混合させながら、エイリアンの純血種を生み出すこと。したがってそのためのストーリーづくりは、手を変え品を変え、そして次々と観客の目を引く美人女優を登場させれば可能。もっとも、それがヒットするかどうかは別問題だが・・・。この映画では、純血種の美女エイリアンの対抗馬(?)として混合種の美女エイリアンが登場する他、各種の混合種が登場し、映画の終盤には激しいハイライトシーンが訪れるが、ラストは何となくあっけない幕切れ・・・。さて、これは何を物語っているのだろうか・・・?それは明らかな『スピーシーズ4』への予告では・・・?
                                 2005(平成17)年6月20日記