洋04−9

「バイオハザードU アポカリプス
  (RESIDENT EVIL:APOCALYPSE)」
   

               2004(平成16)年8月27日鑑賞<試写会・梅田ピカデリー2>
監督:アレクサンダー・ウィット
アリス/ミラ・ジョヴォヴィッチ
ジル・バレンタイン/シエンナ・ギロリー
カルロス・オリヴェイラ/オデッド・フェール
アシュフォード博士/ジャレッド・ハリス
アンジェラ・アシュフォード/ソフィー・ヴァヴァサー
テリ・モラレス/サンドリーヌ・ホルト
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント配給・2004年・アメリカ・カナダ・イギリス合作映画・91分

<ゲームの大人気を受けて・・・>
 本作『バイオハザードU アポカリプス』は、2002年公開の『バイオハザード』に続くもの。そしてこの映画は、1996年3月に誕生したゲーム「バイオハザード」をモデルにしたもの。パンフレットによると、「Tーウィルスに感染するかのように、バイオハザードの感染力はすさまじい」と記載されているように、このゲームはミリオンセラーを達成したうえ、シリーズ化にも成功し、2004年冬には「バイオハザード4」がフルモデルチェンジして発売が予定されているとのこと。もっとも私は、このゲームソフトのことは何も知らず、ただ「そうですか」とうなずくばかり。
 「ゾンビ」を生み出したのが、このゲームだったのかどうか正確には知らないが、とにかくこの映画の理解のためには、ゲームでの登場人物をはじめとする、基礎知識を押さえる必要がある。細かいことは別として、そのキーワードは、@アンブレラ社、A特殊部隊S.T.A.R.S.、BU.B.C.S.(アンブレラ・バイオハザード対策本部)、CT−ウィルス等であり、「化け物」の名前はまず@ネメシス、Aアンデッド(ゾンビ)、Bケルベロス、Cリッカー。その1つ1つの説明は、パンフレットを参照してもらいたい。

<カッコいい2人の美女!>
 前作『バイオハザード』(02年)がヒットしたのは、何といっても、アリスを演じた主演女優ミラ・ジョヴォヴィッチのカッコよさのおかげ・・・?(『SHOW−HEYシネマルームU』 235頁参照)。そのカッコよさは、この『パートU』でも同じで、文字どおりの体あたり演技の連続。ややこしいストーリーはどうでもよく、このカッコいい美女ジョヴォヴィッチの活躍ぶりを観てスカッとすればいい・・・?
 その上、この『パートU』にはもう1人の美女のサービスも・・・。 すなわち、ストーリー展開上アリスよりも先に登場するのがS.T.A.R.Sのメンバーであるジル・バレンタイン(シエンナ・ギロリー)。こちらも、これでは活動しにくいだろうなと思うような、短いスカートをはき、両肩の肌をタップリと見せての大アクションの連続。もっとも、どうせ殺すのはゾンビだからとは思うものの、殺すばかりのシーンの連続にはちょっと飽きる面も・・・。

<原爆の使用はやめてほしいもの・・・!>
 今回の映画のストーリーは、4時間後に投下される核爆弾によるラクーンシティ消滅の前に、アンブレラ社に所属していたアシュフォード博士(ジャレッド・ハリス)の娘アンジェラ・アシュフォード(ソフィー・ヴァヴァサー)を救出するためにアリスやジルが奮闘するというもの。そして、このストーリーに沿って映画のラスト近くでは、現実に小型の原子爆弾が投下され、ラクーンシティは一瞬のうちに「消滅」してしまう。
 8月28日から大阪でも上映を開始した、宮沢りえ主演の『父と暮せば』(04年)は、1945年8月6日の広島への原爆投下をテーマとした悲しい父と娘の物話。その映画を観て涙した私には、原爆をこんなストーリー展開の道具として使うことに対して、大きな疑問を持たざるをえなかった。『父と暮せば』における、広島原爆の一瞬の閃きと、この『バイオハザードU』における小型原子爆弾の閃光は同じようなシーンだが、その重みは全く違うもの。原爆を簡単に娯楽映画のストーリー展開に使用するのはやめるべき・・・。そう思ったのは、私だけだろうか・・・?

<試写会は、ほぼ満席だったが・・・>
 この映画を観たのは、一般劇場での試写会。そして観客はほぼ満席状態。上映時間は1時間31分だから、それほど長くはないが、とにかく全編スピーディーなアクションの連続。それを楽しいと思えば楽しいのだろうが、見方を変えれば、そればっかりの映画では・・・?
                                 2004(平成16)年9月1日記